実証講義

F エネルギー環境社会学

F-2 地球経営学

平成21年度 実証講義

佐々木久郎(九州大学工学研究院
塚本 弘((財)貿易研修センター
中井康貴(東京電力(株))
山本隆三(プール学院大学国際文化学部)

科目概要

グローバルな国際商品であるエネルギー資源や鉱物資源を論じるうえで、地球温暖化問題や環境修復などを考慮したビジネスとしての「地球経営学」の視点が不可欠である。それらのビジネス戦略や人材の確保に関わる社会科学的な諸課題に関する理解を深める。

学習目標

地球環境と持続的発展のための資源戦略、グローバルな環境ビジネスやそれらを担う人材像などに関する問題提起によって、新たな視点となる「地球経営学」的議論の組み立ておよび将来展望について論じることができる。

各コマ概要

コマ 講義・教材担当 内容
塚本 弘 地球環境と持続的発展 -現状の把握と相互理解-
ポスト京都議定書の交渉が本格化する中で、すべての主要排出国が「共通だが差異のある」形で、参加しうる新しい枠組みへの合意をいかに実現するか、その際の日本の対応はいかにあるべきかなどについて、これまでの交渉経緯などにも言及しつつ、論じる。
山本隆三 地球環境問題と国際ビジネス -事業を通した温暖化防止活動-
地球温暖化の問題に取り組むためには、国境を越えた協力が必要とされる。このために、京都議定書には京都メカニズムと呼ばれる主として先進国と途上国間の協力に関する規定が盛り込まれた。日本企業がその技術力を生かし途上国を支援することは温暖化防止に極めて重要な役割を果たすことになる。途上国支援に必要な枠組み、制度、具体的な事例に触れる。
中井康貴 地球温暖化時代における企業経営-電力会社の対応に見るエネルギー産業の役割-
カーボンディスクロージャープロジェクト、日経環境経営度調査など、情報開示要請事例の傾向から、地球温暖化問題をふまえた企業経営への社会のニーズを明らかにし、エネルギー産業の代表格にある電力会社がどのように対応しているかを概観する。また、日本経団連、WBCSDなど、国内外の経済団体を通じての活動など、前記でカバーされない能動的な取り組みについても紹介し、環境CSRの全体像の把握を可能にする。
佐々木久郎 地球環境時代における大学の役割について-資源国での学びの事例の紹介-
アフリカ・ザンビアにおける銅開発やアジアにおけるCO2削減に関わるアジアでのプロジェクトなどにおける日本の学生が関わった事例を紹介し、「資源国に教えること」と「資源国に学ぶ」という2つの課題について議論する。
総合討論 「地球経営」を担う国際的人材とは?